船員に提供した料理を美味しかったと言って貰うために。各船に唯一無二の司厨長という仕事
海で働く司厨長のしごととは
皆さんは海で働く料理人(司厨長)をしっていますか?
このブログを見る人なら最近司厨長は陸上からの転職者も多くいるので知っている人や司厨長として船員に転職するか考えてる人もいるんではないでしょうか?
でも、実際には船員に転職して司厨長になってもどんなことをすればいいか?
疑問に思うこともあるかもしれませんし、船員という未知の世界に転職するとなると不安もでてきます。僕が船員になった頃は今よりもネットで船員の情報があまり無かったし情報も少なかったです。
でも、最近は船員不足もあり色んな船員紹介サイトがあり参考にもなりやすくなっていますよね。
そこで、
今回は、僕の働いている部署@司厨部の司厨長の働き方や生活について紹介していこうと思います。
1 司厨長の基本的な仕事内容
まず、基本的な仕事なんですが司厨長は船員の食事の提供がメインの仕事です。
1日、3食一緒に乗っている船員たちの食事を作り栄養バランスを考えた料理を提供しています。
毎月の食料金でスーパーや市場で仕入れをし決められた予算内でおいしいかつバランスの取れた料理を提供し船内の衛生保全にも務めることが主な仕事です。
749トンの船から司厨長が1名乗船になり司厨長も調理業務のほかにデッキでの荷役作業や着離桟作業にも出なくてはなりません。
基本的には、買い出し、調理、荷役補助、後片付けの流れで仕事をしています。
2 買い出しは大変
陸上で働いているときは全ての業務が終わり次第次の日に使う食材を魚屋や肉屋野菜屋に発注のFAXをすると翌日持ってきてくれると思いますが、船では発注してもその日に現地にとどまっているかも分りませんし、製油所内は許可を受けている会社しか入ることが出来ないようになっていたりします。
次の荷役地までの日数やその日の気象状態で荷役が出来ないときもあると食料の買い出しなどもいけないときもあります。
食料が空っぽの状態は困るので僕の場合は基本5日分は冷蔵庫にある状態にしているんですが気象状況によっては船を岸壁に着けれなかったり荷役ができず沖で待機ということにもなります。
そのため状況により5日分や航海状況に応じて食料ストックを何日分までか予測して持っておかなくてはならない事もあります。
食料買いだしは段ボール(バナナ箱)5個分とか10個分とかになるんですがこれを冷蔵庫に詰めるのも大変な作業なんです。
買い物時は船員が良く行くスーパーなどはあらかじめスーパーの人が船員のために段ボール(通称 バナナ箱)を用意してくれてありがたいことに詰めたりしてくれます。(していくれないとこもあり)が地方なんかであまり行かない地域やスーパーなどでは自分でなんでも用意する必要もあるため、時間も限られているためかなり忙しかったりします。
3 冷蔵庫がすっからかんになることも
買い物に行けない日が何日も続くと正直やばい状況にもなってきます。
冷蔵庫がすっからかんになると仕事が出来(T-T)無くなるわけでこうなると肩身もせまくなるし仕事も無くなるし自分の存在価値がなくなるような感じなんですよね。
僕だけかもしれませんが。。。
でも、そうなるともう仕方ないので開き直るしかないし、余ってる
材料なんかでどうにかするしかないんです。。。
臨機応変に対応しなくてはなりませんね。
4 買い物にはどうやっていきますか?
食料の買い出しは時間も限られているし、港からは遠いので基本的にタクシーを使っている司厨長が多いと思います。
近くのスーパーで買い物が少ないときなどは船に積んである自転車を使うか製油所や油槽所にある自転車を借りてスーパーまで買い出しに行ったりしています。
あとは、会社から訪船にきたりすると本社の人に買い出しに連れて行ってもらったり手伝って貰ったりしています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は司厨長の仕事内容を紹介してみました。
陸上の調理師と違うところは食材の仕入れの仕方がかなり違うと思いますがその他はほぼ一緒だなと思われたかとおもいます。
陸上ではそのお店のそれを食べに行きサービスが目的だと思います。でも船の調理師司厨長も船員の美味しかったの一言の為に美味しい食事を作り提供しています。
どちらも、お客様の満足のために調理することが仕事なのでたいした変わりはないかなとおもいます。
ただ、船の生活に慣れる必要はありますけどね。
料理が趣味だったり、旅が好きな人にとってはオススメの職業かなと思います。
船舶料理士の仕事に欠かせないMY包丁僕はこれで調理の仕事やってます。
こんにちは、
いつもは僕が乗船している内航船タンカーの話をメインにしてるのですが
今日は船舶料理士こと、司厨長の仕事道具について紹介したいと思います。
でも、その前に司厨長の仕事を少し。。。
司厨長とは船員の賄いを担当する人なんですが、陸上の調理師と少し考え方がちがうかな?
レストランなんかの調理師は美味しい料理とその空間を楽しんで貰うことが大体のコンセプトだとおもうんですが、船舶調理師はどっちかというと栄養士に近い考えのもとに船員の毎日の食事をバランス良く作る事だと思います。
たしかに、レストランみたいな料理は喜ばれるんですがコレが毎日だとさすがにあきてくるんですよね。多分。。。僕の偏見で申し訳ないですけど。。。ちなみに、僕は毎日パスタで大丈夫なんですけどね。
レストランにいた頃はずっとほぼ賄いがパスタだったんで。。。
話がそれましたが。。。
船で仕事する人たちは年齢層も10代から60代、70代の船員が働いていて毎日みんな同じ物を食べてるんで、洋食好きな若い人や和食好きなベテラン船員のことを考え日々仕事をこなしています。
なので、なるべく家庭料理をメインにだして自分の自宅にいるときとあまりかわらないようなメニュー構成で考えています。
で、毎日船員の食事を作る司厨長はなかなか多忙です。
7人~15人分くらいの食料の仕入れや雑務や749トンの船なら荷役の手伝いなんかもしなくてはならないし、仕入れで買い出しにいくとまともに休憩も出来ません。
船員も、荷役の合間や忙しい中で交代で食事にくるのでそれに間に合わせないと行けません。
そんなときに、自分が仕事で使う包丁が使いにくかったり切れなかったりしたら仕事効率も悪くなり、いい仕事も出来ませんよね。
なので、僕はいつもMY包丁を持参してきます。
一応船にも、包丁はあるんですけどやっぱりずっと使ってる包丁がいいと思いまして。
僕が使ってる包丁は今2本目なんですが今使っている包丁は
なんと、あの有名な新撰組の沖田総司も使っていたという刀鍛冶?の包丁と一緒なんです。
でも、その事を知ったのは最近のことなんですけど。。。
買った時は先輩の言われるままに買ったのでどうでも良かったんです。
使えれば何でもいいし! みたいに思ってました。
でも、本ブログで紹介してみようと思って調べてみるとそんなことが書いてあったのでちょっと、へ~っ!?でした。
その包丁の名は菊一文字っていって新撰組の沖田総司に興味がある人なら刀の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか??
菊一文字はなんでも、700有余年 刀鍛冶の元祖といわれる則宗が後鳥羽上皇に菊のご紋を頂きその下に横一文字を彫ったことから通称菊一文字といわれるようになったとか。
で、明治以降 作刀が中止になり料理用や生け花用のハサミなどの制作に進出していったのが始まりです。
詳しい菊一文字の歴史はこちらです。
そんな、菊一文字という包丁の使い心地は程よい重さもありチカラを軽く入れるだけでサクッと切れるのでいいんではないかと思います。
例えば、キュウリを切るのにチカラがいらなくて包丁の重みで「ストン」とキレたり堅いニンジンの皮とかも「すーっ」とキレる感じです。
なので、ほとんどチカラを入れなくてもキレていくので疲れませんね。
包丁は仕事柄色んなものも使ったりするんですが、一般的に売っている業務用の包丁は菊一文字に比べて若干、軽くて使いやすいのですが重みが足らない分少し疲れるかな!?
乗船前は歯のメンテナンスを怠るな!休暇中に歯医者に行っておこう
こんにちは、
今、休暇中で子供の世話に明け暮れる毎日を過ごしています。
さて、
今日は選任の歯に関するお話をさせていただこうと思います。
ではでは、
海賊が出てくる映画とか見てても結構な割合で、歯が汚かったり抜けてたりするのを見たことがあると思います。
歯が茶色かったり黄ばんでたりですね。
結構現役船員さんも、映画の海賊まではいかないけど歯がだいぶ汚れてたり何本も抜けてたりする人たちもいます。(あまり(人のことはいえないんですけど)。
ベテラン船員の方に多かったりするんですけどね。
で、何を言いたいかというと
1 船員は歯が命
船員は歯が命だって話なんですよ。
昔のCMで芸能人は歯が命とかって言ってたの知っていますか?
実は船員も歯が命なんですよね。切実です。
歯は一度失ったら二度と戻らないし虫歯になったらもう、完全な歯ではなくなりますよね。
陸上で働いていればどうにかして時間を作って歯医者に行くこともできるけど、僕たち船員は時間を作ってもなかなか歯医者にいけません。
虫歯で歯が激痛でも歯医者に簡単にいくことができないのです。
だから、結構歯に気を使ってる人も少なくないです。僕たち!!
僕も歯並びがいいほうではないので、虫歯になりやすいこともあって必ず休暇中は何にもないけど歯医者だけは必ず行きます。
以前、
乗船中に虫歯になって、激痛と顔の腫れにかなり苦しんだのでそこからかなり気を使ってます。
その時は、ちょうど航海中で関東から九州に向かっていました。たしか関東からだと2昼夜くらいかかったと思います。
その間は、船にある痛み止めをのんでしのいでましたけど、効かなくて・・・
どうにかしたい一心で強めのお酒で殺菌だとかわけわからず口に含んだりしてましたね、ほんと気が狂いそうでした。痛くて、ご飯も食べれないし寝れないし・・・。
港に入港したらすぐ積み荷の作業があって出航時間は2時間だったので急いですぐ診てくれるとこをさがしてようやく歯医者に行けましたが、次いつ来れるかも分からないし治療の時間も限られてるしで、先生もとりあえずの応急処置だけしかできないといわれ・・・。
もう、なんでもいいから痛みさえ消えてくれればという思いでしたね。あの時はほんとに船やめて帰ろうと思いました。
で、前の話に戻るんですが、船員って歯がほんとにぼろぼろの人が多い・・・。
だって、歯が悪くなっても歯医者に行けないし休暇になるのがなかなか来なかったりしたら我慢するしかないんですよ。
我慢してたら痛みが治まったからそのままにそうするとさらに、虫歯や歯槽膿漏が進行してしまい、休暇がやっっっときて歯医者行くとこの歯は抜くしかありませんとか。いわれたりするんですよね。
それとか、乗船中歯医者にいって虫歯を抜いてもらうとかの選択しかなくなってしまう。
だから、僕たち船員は歯がボロボロになってしまいます。
40代で前歯全部差し歯とか50代で総入れ歯とか・・・。悲しすぎる・・・。
2 もし乗船中、虫歯になったら
さっき話した通り乗船中は歯医者に何回も通うことはできません。でも、応急処置は可能だと思います。
なので、もし、虫歯になってどうしても歯医者に行きたいときは船長に相談してください。
相談しても、荷役時間の関係でいけない時もあるかもしれませんが、行けるときや時間を教えてくれると思います。
こういったことは長年船員をしてると結構あることなんで、考えてくれます。
あとは、我慢のみです。耐えてください・・・。
船内には救急箱もあり鎮痛剤もあるんでそれで乗り切るしかありません。
ちなみに、鎮痛剤がもしなかったら正露丸を虫歯に詰める。
歯痛に効くツボを押す。
手のひら側の中指と薬指の付け根にあるツボを押し続ける。
3 笑い話
笑い話なんですが、夕食を一人で食べてた時の話なんですけどその時自分の作る献立や味に飽きてしまって毎日ふりかけでご飯食べてた時に、鮭フレークを食べてると口の中でガリって音がしたんですよ。
で、
なんだ?って出してみると歯のかけらだったんです。
うわ~っ!!人の歯のかけらが入ってたとか一人で騒いでたんですけどよくよく考えると多分僕の歯が欠けてただけだったんですよ。
でも、その時はほんとに人の歯と勘違いしてしまって、一気に食欲失せました(笑)。
とんだ勘違いやローですね。(笑)
まとめ
船員は何よりも歯のメンテナンスを怠るなです。
休暇中はこまめに歯医者にいき乗船に備えたほうがいいです。あとから後悔しても歯は二度と戻らないんですから。
乗船中も歯のメンテナンスはちゃんとやっていきましょう。
ちなみに僕は歯磨きとリステリンをしていますがリステリンなかなかいいですよ。
ただ、リステリンは味も強いし刺激も結構あり僕みたいに料理を作る仕事の人には不向きかもしれませんけど。
効果も持続力もながいのでお勧めです。
ぜひ、乗船するときの参考にしてください。
陸上で仕事してる人なんかは時間を作れば歯医者なんかすぐ行けると思うんですよね。
海運業は全体的にパワハラ構造って話
船乗り稼業にはパワハラで成り立ってる職場だと思う。
これだけ、パワハラやモラハラ、働き方改革で騒がれてる最近ですが海運業に従事する船乗りたちには全く目も向けられてないという話。
で、船乗りはみんなそんな理不尽かつ無理な要求に堪えながら日々の仕事をこなしてるんですよね。
船乗りの仕事は簡単にいえば運送業なわけで。
まず、大雑把にいって荷主・運行会社・船舶保有会社の順で上下関係が成り立っている。
仕事を依頼する会社・荷主会社
仕事の依頼を受ける運行業者
その仕事を受け入れるする船舶オーナー
実際に遂行する船員たち
という、構造になっていてどんな無理難題を押しつけられてもそれに答えなければならない、船員たち。
船舶保有会社は毎年いくらいくらの用船料で運行業者や荷主に雇われてるため基本「出来ない」を理由は通用しません。
出来ないのであれば他の出来る船に依頼するだけという荷主・運行業者。
そうなった場合契約を切られるか、用船料を下げられるかになり船舶保有会社は船員の給料を払えなくなりまずいことになる。
逆に運賃交渉を行えば、この用船料で出来る会社はいくらでもあるよと言わんばかりに突っぱねる始末。
だから、船員たちは会社の立場も踏まえ無理難題を言われようとも我慢して取り組むしかない。
なので、運賃交渉はできず毎年同じ用船料。
なので、船員の給料は上がらない。
コンプライアンス遵守とか完全無事故とかを運行業者や荷主は毎回いってくるけどそもそも、1回でも事故を起こすと人命に影響してくるため毎回安全運行には気を遣っているし、日々の仕事の時間外労働を毎回保存して月末に会社に送るのだが毎回労働時間をオーバーしてるのでその通りには書けず一部改ざんがあると思う。
僕が船乗りに転職してすぐだったとき時間外労働はその通りには書かないでという運行会社からのお達しがあったほどだ。
今はどうかわからないが、限りなくグレーな労働環境にいると思う。
船員たちが船員法に沿った運行をしたいと思っても運行業者からの無理難題があるためコンプライアンスを遵守出来ていない。
船乗りは響きさえかっこいいかもしれないが末端働者で上が働き方改革などで仕事時間を減らしたりした分のしわ寄せが船員に集まってくる。
という、圧倒的なパワーバランスで支配された業種だと思う。
船内での上下関係もパワハラに近い
いや、パワハラだろう。
船長>1等航海士=機関長>職員>部員の構造になるが
これは、会社によっても違いワキアイアイやってる会社も多くあるが船内は船長により雰囲気が変わることもあると思います。
船は強烈な縦社会で成り立っていて船長がどんなにアホなひとでもそれに従わなくてはなりません。
船長は船の全権を持っていてその分責任も大きいですが中にはふんぞり返ってるだけで何もしない船長もいたりします。
ただ、俺の言うことだけ聞いてれば良いみたいなひともいます。
で、こういった人に限って何も出来ない!!
久々にスケジュールに空きが出て仮リバース出来るタイミングが出来たけど面倒く合いや自分にお金がなかったりして沖アンカーになり船内待機になったりする場合、みんなの気持ちも無視する船長なんてのも居ますからそういうときの船内は殺伐としてます。
ちなみに、僕があった船長で船を着岸できない船長がいて乗船中全く仮リバースがなかったときがあります。
あとは、
酒の席でのパワハラです。
多分会社には一人くらいは飲み会で仕事の話をする人がいるんではなかろうか?と思うんですが、船にも必ずといっていいほど一人はいます。
そんなときに、後輩に仕事のことで説教や文句をいう人がいます。
で、
それが、何時間も続くんですよ。夜中まで。自分は発散出来るかもしれないけど聞いてる本人は溜まった物ではないです。
まとめ
海運業界は僕が思うにそのほとんどがパワハラで成り立ってると思うのですがそのほとんどが容認されていると思います、
なぜかというと、
海運業界は一部の人にしか知られておらずそのほとんどが黙認されていてそれが当たり前として働いているということです。
最近は国土交通省(船員の管轄)がやっと船員の働き方の実態を調査していました。
今後は船員の働き方も変わっていくのではないかと期待しています。
そうなって貰わないと困るんですけどね。
船乗りの離職率1位は人間関係だけど、皆言わないだけで働き方にも離職率が関係してると思います。
今、海運業界は人手不足が進んでいてこういった改革が急務です。
今後は船員の立場の向上や働き方が改善されてくると思うし必ずそうなってほしいと思います。
月に何回かの楽しみはやっぱり仮バース、観光地で食べ歩きしてきた店と行きつけのお店紹介
3ヶ月の乗船期間のなかで、月に何度か仮バース(岸壁につけて休める)があってその時にみんな思い思いの過ごし方をしているんですが、
今日は仮バースで行った観光地や良かった場所を紹介してみようと思います。
船の航路によって、仮リバースする場所もイロイロあるんですよね。
瀬戸内から西ばかりの航路だったりすると仮リバースは大体、瀬戸内ないでの仮リバースが多かったり関東圏が基地になると千葉、神奈川、東京などで仮リバースできたり、東北から北海道が基地だったりするとそのドコかで仮リバースできます。
その中で観光地だったり、普通の集落みたいな港に仮リバースすることもあり普通では滅多に行かない場所や船乗りだからこそ行った地域など結構あります。
久しぶりの仮バースで着けたもののあいにくドがつく田舎で自販機すらないみたいなとこにも行ったことがありますが、さすがにストレス発散は出来なかったけど田舎特有の景色をみれて心が和んだり癒やされたり。
ホントは、ビールが飲みたくてコンビニ探してたんですけどね笑。
では、本題の船乗りになっていった観光地で一番良かったとこ紹介していこうと思います。
北海道の室蘭市なんですけど、今は製油所がなくなったのかな?もう行かなくなって何年も経つんですが、よく仮リバースになると行きつけの焼き鳥屋さんに行ってました。
マスターと奥さんの二人でやってるお店で、最初はちょっとブッキラボウというか愛想があまりない感じなんですがマスターにお酒を1杯おごると上機嫌になるんですよ笑。
まあ分かりやすいというか正直な感じで僕は好きだったんですがね。なので室蘭に着けたら必ず行ってました。
で、
そこの店のシステムがまた面白くて、突き出し?お通し?っていうのかな?
がありますよね?小鉢みたいなのがね。
そこは、お通しが小鉢じゃなくて普通に定食が出てくるんですよ笑。
初めて行ったときはビールたのんで、何注文しようかと考えてたらいきなりカレイの唐揚げと豚汁とナスのあんかけがでてきてえっ?
って、かなり戸惑いました。
奥さんに聞いたらウチはこうだからと言うこと。
で、唐揚げ食べたいとかいうとそれ食べてから考えてとか、食べてから他の注文しても一向に出てこない!
なぜなら、
会話とお酒に夢中みたいで注文すぐ忘れちゃうんですよ笑。初めてだとなんだこの店とか思うかもしれないですけどね。
又あるときは
、四人で行ったときノンデタベテこりゃかなり金額いったなと思ってお会計したら、かなりやすくてかなりビックリ、なんと一人で行ったときと値段が変わんないんです、あとで聞いたらウチはどんだけ食べても飲んでもこの料金らしい。。。
多分マスターの酒代も入ってると思うんですけどね。
マスターは途中からお酒いただいてもいいですか?って訪ねてくるんですけど1杯じゃないんですよ、帰るまでずっと飲んでる笑。だから多分そのお酒代も含まれてる。
マスターと奥さんの人柄がいいんで楽しく過ごせるから全然苦にもならないし寧ろ飲んで下さい。と思います。
そんな、室蘭の焼き鳥屋さんなんですけど(焼き鳥はメニューになかった。)
結構年配だったんで元気にしてるのかな?とふと思ったりします。
いつも、僕たちが行くとすごく歓迎してくれて居心地よかったなあ!
串ぜんってお店なんですが、閉店してるみたいですね。
また行きたかったな。
そうそう、室蘭にはカレーラーメンなる物もありまして、室蘭の新名物らしいのですが同僚に誘われていったもののあいにくその日は、二日酔いがひどくて。。。
一口貰って食べたんですけど、中々行けてました。ただ二日酔いだったせいか脂がきつかったんですけどね。
もし、行く機会があれば行ってみてほしいお店です。
最近は過疎化が進んでるっぽい室蘭ですけど探せば面白いとこもあったり、お酒の席での地元の人たちとのふれあいもあり結構楽しいですよ。
こういったあまり行かないであろう地域にいけるのは船乗りの醍醐味かもしれませんね。
そしてそして、僕が一番好きな場所
オススメ観光地小樽
ここも以前は3ヶ月乗船中に良くいってました、小樽での仮リバースは海が時化てて船が出せないときにそのまま仮リバースになることがおおかったです、
なので、
冬場に小樽仮リバースがおおかったかな?
有名な観光地ですよね、小樽
でも、船乗りって多分ですけどあまり観光地には興味がないひとも多いかもしれません。
中には、観光地巡りが好きな人も居ますけど大半がパチンコ行ってます。僕はしないのでアレですがね。
で、
パチンコが終わるとみんなでご飯たべて飲み行ってって感じの過ごし方が多いかな?
僕は夕方まで街を散歩して夕方から飲みに出かけるパターンがおおいですが、
この前、運良く小樽から下船になり夕方船を降りてホテルに直行!
そのまま美味しい店の情報収集のため近くにあったバーに入り老舗炉端焼きの有名店を紹介して貰って連れて行ってもらいました。
北海道の人ってなんか皆人情に溢れてるというか、面倒見がいい人が多いんですよね。
僕が船できて明日地元に帰るというと、これ食べろとか一緒に食べようとか行って下さる方もいてすごく楽しい時間を過ごさせてくれます。
しかも、食べ物が旨い!!
これだけでも北海道は行く価値がありますよね。
その中でも僕がオススメするのが小樽の屋台横町にあるすし屋高大さんです。
まず、クオリティが高いのに安いんですよ。お酒も各種取りそろえており中々に長居してしまいました。
下船後の久しぶりの寿司でしかも上手くてなんとなんと、コースも2巡してしまいマスターにもう出すのないって言われたんですがまだ食べても良いと思えるくらい良かったです。
小樽に立ち寄る際は是非行ってみて下さい。
またいきたいなあ!
船会社を選ぶ際どんなとこに注目して選んだ方がいいのか?これだけ見れば大丈夫!良い船会社に転職するポイント8つのこと
皆さんは転職するときって多分、最初はサイトなどで検索したりネットのキャリア募集などに登録して頻繁に送られてくる求人に目を通すと思います。
かなりの数の求人に戸惑い、一体ドコを選べばいいのやら・・・。悩んだりしますよね。
船会社も一緒で船員求人に登録したら、スグにコンタクトしてくる会社がほとんどです。
でも、陸上の仕事と違い船の仕事はマイナーな感じでドコの会社がいいのかわからないですよね。
陸上職なら知名度や売っている商品なんかでも判断できますが船会社は知名度もないし船会社ならここ!!みたいな有名企業もありません。
*一応あるけど中途採用なんかはムズカシイのであえて省きます。
船会社なんてどこも一緒だろうと、一番条件が良いとこを判断基準にしてしまいがち二なると思います。
でも、
自分に合ってる会社なのか、自分がホントに活躍できる会社なのか、給料の条件だけで決めてしまうのははっきり言ってやばいです。
給料などが他より少し良くても実は殺人的な忙しさで寝る暇もナイ船もあったりします。
そういった船会社に転職してしまうこれから始まる船乗りライフの醍醐味を味わうことなく終わってしまいます。
じゃあ、
どういった所に注目して船会社を選べばいいのか?判断基準のポイントを紹介していきます。
1 船会社選びのポイント 見学
実際に船に見学に行ってみる。
当たり前ですけど、船会社から連絡があり面接をして初めて乗船になるのですが
会社の人事の人と面接しても船に乗ってる人がどんな人か分らないし実際船員しかわからないこともあります。
なので、面接の時に見学希望をして採用前に一回船員に会ってみることをオススメします。タイミングがあえばドックで面接も出来るし船員にも話を聞くことも出来ます。
会社の人に話を聞くより実際に船員に話を聞く方が船内の環境もわかるので是非お願いしてみましょう。
会社によっては見学出来ない会社もあるので見学出来るか聞いてみましょう
1-1 乗船時に見るポイント
船の状態には気をつけよう!
実際に船に訪問してみるとサビだらけの船でかなり船が傷んでたなんて船もあります。
ということはですね。
船のメンテナンスをする暇もないくらい忙しい船(暇があったら寝る)であることが多いと思います。
そういう船は船員の定着率も悪くて入れ替わりも激しいので気をつけた方が良いかもしれません。
1-2 乗船時に見るポイント その2
船内、船員の雰囲気
このサイトでも何度も紹介していますが船員の離職率で一番高いのは人間関係です。見学したときに船員同士の関係性に引っかかる物があると気をつけた方が良いです。
でも、船員はブッキラボウな人も多く言葉も荒いけど実はいい人、男気があるひとたちもいますのでその点も考慮して判断して貰えたらなと思います。
2 船会社を選ぶ時のポイント 面接時
面接時何をきけばいいのか?
ポイントとしては以下の通りです。
- 休暇日数
- 月の航海数
- 仮バースの回数(船を岸壁につけて休み)
- 給料(乗船中と休暇中の違いはあるか)
- 船は固定なのか複数の船を回るのか
- 休暇は規定通り回っているか?
2-1 休暇日数
休暇日数なんですが、組合船は労働協定で陸上休暇が120日と定められています。が船会社により休暇日数が違う会社もあります。
最近の船員不足の背景からか休暇が上手く回らないとこも増えてきてます。
面接時は3ヶ月乗船して35日の陸上休暇なんて聞いたけど蓋を開けてみたら30日前後の休暇しかないなんてこともあるので、乗船前にかならずきちんと確認しましょう。
最近は70日乗船の25日休暇の会社とか乗船期間が短い船会社も出てきてます。
2-2 月の航海数
月の航海数が多いと、荷役が忙しく毎日荷役してるという地獄の日々になります。
航海数の数え方は荷物を積んで揚げるまでを1航海といいます
例えば
千葉の製油所でガソリンを積んで北海道は室蘭などに積み荷をおろすまで。を1航海ですね。
月の航海数が15航海ならば毎日荷役ですね。長い航海などが入れば航海日数にも変動がありますが近場ばかりの航海などは休みもほぼない状態です。
なので
基本12航海くらいと考えて航海日数を判断してみても良いと思います。
ちなみに僕が今乗船してる船は10月の航海数が18日でした。まじでキツいです。
僕は今の会社で3社目なんですが以前の会社は最高で20日荷役がなかった船もありました、暇すぎるのも考え物ですがね。
忙しすぎるよりはいいかも・・・。
2-3 仮バースの回数
船員のホントの楽しみは仮リバースだとおもいます。
船が忙しすぎると仮リバースのタイミングもないときもありストレスも溜まってきます。
どの船も月に1回は最低あるんじゃないかなと思うんですが、
1ヶ月仮リバースがない船もあったりします。
是非、面接時は仮リバースの回数は聞いときたいところですね。
コレが一番の船員の息抜きなんで。
で、
これ本音なんですが、船長によっては仮リバースあまりしてくれない人もいます、そんな船長にあたると最悪です(T-T)
仮リバースは船長判断になりますからあまり仮バースしてくれない船長なんかは結構裏で言われたりしています。早く降りろとかね。
2-4 給料
船員の給料は乗船中と休暇中で違ったりしますので注意しましょう。
休暇中は航海手当や残業手当が付かないのでその分手取りが変わってきます。
僕が聞いたことあるのは他より給料高いとおもって入社したら市民税や住民税を自分で手続きをしないといけないとこがありました。
なので
額面総額は増えてるけど市民税や住民税を払うと前と一緒だったとか・・・。
そんなマジックを仕掛けてくる会社もあるので注意しましょう。
2-5 会社が複数の船を所有してる場合は乗船する船は固定なのか回るのか?
複数の船を所有してる場合、固定なのか色んな船を回るのかどっちかです。
1つの船に固定で乗船のメリットとしては
- 私物を置いて帰れる
- ある意味自分の部屋なので部屋を自分仕様に変えやすい
逆に複数の船を回るなら下船時は私物を持って帰らなければならないのでその分帰りの荷物が増えたりしますし、休暇明けどの船に乗るのか分らないため船に仕事用の荷物を置いて帰れないです。
2-6 休暇は予定通りか
僕は一番これ重視です。
なぜかというと、早く帰りたいから。笑。
船員不足によって休暇が規定通りいかない船もありますので気をつけましょう。
本来は、90日乗船して30日前後が休暇になるのですが交代の船員が見つからなくて乗船期間がかなり長くなることがあります。
会社も対策として派遣の船員を雇ったりするのですが、見つからないときがあります。
僕の知ってる人は最高で9ヶ月乗船した人もいます。さすがにキツいですよね。
僕なら海に飛び込むレベルです。
僕は入社する際必ず、3ヶ月が限界と希望をだしてます。今のところ考慮されてるので大丈夫です。
面接時に希望は伝えた方がいいとおもいます。
本日のまとめ
海運会社に転職する際は以上のことに気をつけて選ぶと良いと思います。折角、乗船舌船でイヤなことがあって辞める人も多いので船の見学や面接時に積極的に船の雰囲気などをきいて少しでもリスクを減らしていきましょう。
船員が仕事を辞めたいと思う理由4つと辞めたいと思ったときの対処法
皆さんは仕事を辞めたいと思うことはありますか?
多分、一回くらいはイヤ2~3回はこんな仕事辞めたいとか思ったことあるんじゃないかなとおもいます。
そんな僕も調理師から船員に転職したとき何回も辞めようと思うことがありました。
今日は船員がどんな理由で辞めたいと思ってるのか辞めたい人の理由と対処法などを書いていこうと思います。
- 1 船員の一番の悩みイライラMAXの人間関係
- 2 労働時間の長さ
- 3 船社会の古い考え、風習。
- 4 いつ下船になるか分らない
- 5 船員を辞める前にコレをやってから考えてほしい対処法
- 6 自分の船内環境が悪いなら改善策を考える
- 7 船員やめたてよかった!になることもある
- まとめ
1 船員の一番の悩みイライラMAXの人間関係
船員を辞める一番の理由は人間関係です。
船員は超絶男社会で閉鎖された空間に3ヶ月も閉じ込められてるので、まあ性格に難ありの人やクセが強い人が多い!!
特にお酒の席での仕事の話からケンカに発展することもありますし、同僚の悪口なんかも日常茶飯事です。* 仲いい船もありますけどね。
女性ばかりの職場は陰口が多いとか言いますが、船の職場もなかなか陰口が多いです。
仕事が終わると酒に付き合わされたり、そこでまたグチを言われたり。
正直、聞いてる側からしたらイヤになってきますよ。
人によって教え方も違うので違うやり方をしたら怒られたり。そんなことが続くと仕事のモチベーションも下がってきますよね。コレが船員を辞めたいに繋がっていくわけですね。
2 労働時間の長さ
船員は24時間のシフト制で仕事に従事してます。航海当直は4時間×2回の交代制になっていて、当直だけなら休む時間も結構あるのですがそこに荷役作業が入ってきます。
荷役時間が長くなると休憩時間も削られてきます。
しかも、当直終わってすぐ荷役(直行着桟)なんてことになると睡眠時間もなくなります。これが1週間続く船もあったりしますから地獄の日々にかわります。
ライフバランスが崩れるのできついですね。
こういった生活に耐えれなくて船員を辞める人もいます。
3 船社会の古い考え、風習。
船は強烈な縦社会で構成されていて、船長が右を向けば船員も右なんですよね。
上司や先輩の言うことは絶対!!な感じがほとんどです。
仕事は怒られて覚える物!という「今の若者は~」とかいう風潮が多々あり上位職の年配船員の態度や仕事を指導するときのやり方などがストレスになっています。
4 いつ下船になるか分らない
イジメやパワハラ仕事スケジュールの過酷さから退職する人たちが多くて
船員の数も最近不足していて問題になってます。
基本は3ヶ月乗船か2ヶ月乗船で会社に入ったのに蓋を開けてみれば交代者が居ないからいつ下船(休暇)になるか分らない。
前に聞いた僕の知り合いは最長で9ヶ月乗船だったらしい・・・。
気が狂いますよね。まだ船内の雰囲気とかが良かったら耐えれるかもしれませんが仲が悪い船だったり、嫌いな人が乗ってたりすると心がポキッと折れますよね。
でも、最初の乗船の時は規定内で帰れることが多いと思いますけど、断言はできないですが・・・。
5 船員を辞める前にコレをやってから考えてほしい対処法
船内での人間関係に悩んでるなら人間関係全部取っ払っちゃえばいいです。
自分の為だけに集中して仕事をやれば良いのです。
船はそれができます!
荷役時はみんなで作業になるんですが、手順さえ分れば簡単な作業なので淡々と仕事も出来ますし、監視中もみんなの輪の中に入らなくても良いのです。
やっていることがずれてない、危険なことをしない限り周りに文句を言われることはありません。
怒られてばかりの人は、
怒られたくないがために上司の顔を伺って仕事をしてしまいますよね。
だから、疲れてしまい船員辞めたいとかになるのです。
地道に黙々と作業してたらいずれは認めてくれますよ。
6 自分の船内環境が悪いなら改善策を考える
船での労働環境は変えるのはムズカシイですが自分の仕事や生活環境を変えるのは簡単にできますので、
まずは、どうして船に乗ったか?とか目標をかかげて日々取り組みましょう。
7 船員やめたてよかった!になることもある
船員は特殊な環境にあるなかで、理不尽なパワハラや縦社会の構図で苦しんでる人も少なくないと思います。
この特殊な環境から解放されることで気持ちも楽になることもありますし、
陸上勤務の方が理不尽なことが起こりにくいと思います。
陸上の民間企業に転職して充実した毎日を送ってる人も居ますのでまずは、船員を辞めてから何をしたいか?どうなりたいかを考えてみましょう。
まとめ
人間関係で上手くいかない人は、自分はこれだけしてるのに周りは何もしてくれないと感じてしまうからです。
そんな船員との関係性の中にいると不満が多くなりイライラしてしまったりします。
なので、自分はじぶんと思い相手に見返りを求めない方が楽になることもありますよ。
船員は強烈な縦社会から成り立っていて先輩や上司との関わり方が重要に思えます。
最初から自分のことをさらけ出し仲良くなろうと距離感を縮めようとするとコイツには何を言っても良いと勘違いされ後々、人間関係で苦労するかもしれません。
つかず離れずの距離感を意識して接していった方がいいとおもいます。