海運業は全体的にパワハラ構造って話

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船乗り稼業にはパワハラで成り立ってる職場だと思う。

 

これだけ、パワハラモラハラ働き方改革で騒がれてる最近ですが海運業に従事する船乗りたちには全く目も向けられてないという話。

 

で、船乗りはみんなそんな理不尽かつ無理な要求に堪えながら日々の仕事をこなしてるんですよね。

 

船乗りの仕事は簡単にいえば運送業なわけで。

 

まず、大雑把にいって荷主・運行会社・船舶保有会社の順で上下関係が成り立っている。

仕事を依頼する会社・荷主会社

仕事の依頼を受ける運行業者

その仕事を受け入れるする船舶オーナー

実際に遂行する船員たち

という、構造になっていてどんな無理難題を押しつけられてもそれに答えなければならない、船員たち。

 

船舶保有会社は毎年いくらいくらの用船料で運行業者や荷主に雇われてるため基本「出来ない」を理由は通用しません。

 

出来ないのであれば他の出来る船に依頼するだけという荷主・運行業者。

 

そうなった場合契約を切られるか、用船料を下げられるかになり船舶保有会社は船員の給料を払えなくなりまずいことになる。

 

逆に運賃交渉を行えば、この用船料で出来る会社はいくらでもあるよと言わんばかりに突っぱねる始末。

 

だから、船員たちは会社の立場も踏まえ無理難題を言われようとも我慢して取り組むしかない。

 

なので、運賃交渉はできず毎年同じ用船料

なので、船員の給料は上がらない

 

コンプライアンス遵守とか完全無事故とかを運行業者や荷主は毎回いってくるけどそもそも、1回でも事故を起こすと人命に影響してくるため毎回安全運行には気を遣っているし、日々の仕事の時間外労働を毎回保存して月末に会社に送るのだが毎回労働時間をオーバーしてるのでその通りには書けず一部改ざんがあると思う。

 

僕が船乗りに転職してすぐだったとき時間外労働はその通りには書かないでという運行会社からのお達しがあったほどだ。

 

今はどうかわからないが、限りなくグレーな労働環境にいると思う。

 

船員たちが船員法に沿った運行をしたいと思っても運行業者からの無理難題があるためコンプライアンスを遵守出来ていない。

船乗りは響きさえかっこいいかもしれないが末端働者で上が働き方改革などで仕事時間を減らしたりした分のしわ寄せが船員に集まってくる。

 

という、圧倒的なパワーバランスで支配された業種だと思う。

 

船内での上下関係もパワハラに近い

 

いや、パワハラだろう。

 

船長>1等航海士=機関長>職員>部員の構造になるが

これは、会社によっても違いワキアイアイやってる会社も多くあるが船内は船長により雰囲気が変わることもあると思います。

 

船は強烈な縦社会で成り立っていて船長がどんなにアホなひとでもそれに従わなくてはなりません。

 

船長は船の全権を持っていてその分責任も大きいですが中にはふんぞり返ってるだけで何もしない船長もいたりします。

 ただ、俺の言うことだけ聞いてれば良いみたいなひともいます。

 で、こういった人に限って何も出来ない!!

 

久々にスケジュールに空きが出て仮リバース出来るタイミングが出来たけど面倒く合いや自分にお金がなかったりして沖アンカーになり船内待機になったりする場合、みんなの気持ちも無視する船長なんてのも居ますからそういうときの船内は殺伐としてます。

 

ちなみに、僕があった船長で船を着岸できない船長がいて乗船中全く仮リバースがなかったときがあります。

 

あとは、

酒の席でのパワハラです。

多分会社には一人くらいは飲み会で仕事の話をする人がいるんではなかろうか?と思うんですが、船にも必ずといっていいほど一人はいます。

 

そんなときに、後輩に仕事のことで説教や文句をいう人がいます。

で、

それが、何時間も続くんですよ。夜中まで。自分は発散出来るかもしれないけど聞いてる本人は溜まった物ではないです。

 

まとめ

 

海運業界は僕が思うにそのほとんどがパワハラで成り立ってると思うのですがそのほとんどが容認されていると思います、

なぜかというと、

海運業界は一部の人にしか知られておらずそのほとんどが黙認されていてそれが当たり前として働いているということです。

 

最近は国土交通省(船員の管轄)がやっと船員の働き方の実態を調査していました。

今後は船員の働き方も変わっていくのではないかと期待しています。

そうなって貰わないと困るんですけどね。

船乗りの離職率1位は人間関係だけど、皆言わないだけで働き方にも離職率が関係してると思います。

 

今、海運業界は人手不足が進んでいてこういった改革が急務です。

今後は船員の立場の向上や働き方が改善されてくると思うし必ずそうなってほしいと思います。

 

 

 

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